12月12日(金)の参観日に、3年2組の子どもたちと先日実施した「味覚の授業」の事後学習を行いました。
12月2日の授業以来、子どもたちの給食への反応は大きく変わりました。「うまみを感じる!」「甘味の後に酸味が…」「このお汁からは、うまみしか感じません!」など、感想がより具体的で専門的になったのです。
そこで、味への関心が高まっているこの機を逃さず、「苦手な味は好きになるのか?」という問いを立てて授業を展開しました。
子どもたちは、自分の経験を振り返りながら「何度も食べることで慣れてくる」「大人になったらコーヒーとかを飲んでいるので、変わるのではないかな」など熱心に意見を出していました。
実は、食経験によって食嗜好は大きく変わってきます。
なぜならば、食べることによって味を「学習」していくからです。
子どもの頃は本能的に「苦味=毒」「酸味=腐敗」と判断して避けがちですが、何度も経験を重ねることで、それらが「味」や「深み」であることを脳が覚えていきます。
授業では、こうした食経験の積み重ねが自分の味覚を育て、「味」の幅を広げていくことを伝えました。
今日の授業を通して、「苦手だから食べない」という壁が、「どんな味か試してみよう」という好奇心の扉に変わることを願っています。
給食の時間に「最近この苦味がだんだんおいしく感じるんだ」と笑い合えるような時間になってくれればと思います。