ジビエ献立
~ごはん ジビエのすき焼き風煮 はなっこりーのごまあえ 菊花みかん 牛乳~
今日は、子どもたちがずっと楽しみに待っていた「ジビエ献立」の日でした。
実はこの企画、半年以上前から計画したものです。山口県農林水産部・鳥獣対策班の方々と何度も打ち合わせを重ね、ようやく今日、子どもたちへの提供が実現しました。
しかし、今日は「食べるだけ」の日ではありません。本校の5年生が、県の方々と共に「鳥獣被害対策のこれから」について深く考える、特別な授業も行われました。
まず3校時に課題解決学習として、グループごとに自分たちにできる対策を出し合いました。
「えさがなくて里に下りてくるなら、山の中にイノシシ専用の草を開発して植えたらどうかな?」
「畑に入れないように、センサーを利用して大きな音を出すハイテクな装置があれば防げるかも!」
「命を奪うだけで終わらせるのは無責任。その後の活用法まで責任をもって考えるべきだよね。」
子どもたちらしい自由、かつ「命」に対する責任感のある視点に、参観していた大人たちも驚かされるばかりでした。
話合いの後は、行政の取組についての講義です。県内での農業被害の深刻な現状(年間約3億5千万円!)だけでなく、それに対して実際に行われている対策を丁寧に教えていただきました。
自分たちが考えたアイデアと、実際の対策を照らし合わせることで、社会が抱える課題をより「自分事」として捉える時間となりました。
そしてお待ちかねの給食時間!今日のメニューは、特別に提供された山口県産イノシシ肉を使った「イノシシ肉のすき焼き風煮」です。
「野生のお肉ってどんな味?」「ちょっとドキドキする…」と緊張気味だった子どもたちも、一口食べると表情が一変! 「おいしい!」「とてもやわらかいね」「ニオイがあるって聞いたことがあったけど、全然なくてびっくり」と、あちこちで笑顔が見られました。
この1日が、子どもたちにとって「持続可能な地域づくり」を考える大きな一歩になってくれればと思います。
ご協力いただいた山口県農林水産部の方々、猟師さん、本当にありがとうございました!